コミケの風物詩というとイベント前夜から行列をなす『徹夜組』です。
夜な夜な周辺のコンビニに集まり始めた集団がいつのまにか会場前に列をつくり自然形成されるのが特徴ですが、不公平を生む原因となっていることも確かです。
ペナルティが課されるようになれば解決しそうなものですが、どうして徹夜組が無くならないのか考えてみます。
コミケで徹夜は禁止されている
そもそもですが、コミケにおいて徹夜して並ぶことは堅く禁止されています。
鉄道各社の始発の時間が最も早い来場時間になるわけで、それよりも前の時間帯に待機列が形成されるはずがないのですが、ふたをあけてみると何千人にもおよぶ徹夜待機列ができている実態があるのです。
コミケ徹夜組もうこんなにいるのかよ pic.twitter.com/STPPjVl6r7
— ねる／ばけねこ (@bakeneko3180)
コミケで徹夜が禁止される理由は主に次のようなものがあります。
近隣住民への迷惑防止
大量の人が集まれば少なからず周囲への迷惑に繋がります。
周囲が暗いことを利用した犯罪につながる可能性もゼロではなく、もしトラブルに発展するようなことになればコミケ存続にも影響が出るでしょう。
徹夜で注意力・判断力が低下したところを狙うスリ事件も確認されているので、徹夜組自身が犯罪に巻き込まれることだってあるのです。
公平性の維持
早く並べば並ぶほどお目当ての戦利品をゲットしやすくなりますが、コミケの規定通り始発で来る人たちにとってみると禁止されているはずの徹夜組が有利になるのはおかしい話ですよね。
未成年の外出禁止
そもそも東京都では未成年者の22時以降の外出が禁止されています。
年齢制限が設けられていないコミケは未成年者も数多く参加するため、徹夜禁止は一定の効果はあるものと思われます。
コミケ運営は黙認している？
毎回これだけ話題になるコミケの徹夜組の存在をコミケ運営側が知らないということはまずありえません。
それでもいっこうに徹夜組が無くならない様子を見ると、コミケ運営側は事実を知りながら見て見ぬふりをしていると考えてまず間違いないでしょう。
それどころか、一部では運営側が徹夜組を容認しているという声があるのも事実です。
【コミケの闇】
昨夜、コミケで非公式の整理券が配られている噂やルール違反の徹夜組を追求すべく、コレコレが配信開始！スタッフは整理券の存在は否定するも違反者は全く注意せず。そんな違反者のせいで始発組が損をすることに意を唱えたコレコレ。この"コミケの闇"を追求した動画は、後日公開予定！ pic.twitter.com/AbXhkrqWYV— キャスリポ (@cas_report)
深夜、コミケ会場周辺に集まりだす人に対して整理券を配っている人がいるという声もあり、「それは運営が徹夜を認めているということではないのか？」という問いに対して「整理券を配っているだけ」というなんとも幼稚な返事があったという話も聞いたことがあります。
本末転倒な理由
コミケ運営がやろうとすれば、例えば会場と同時に徹夜組は待機列の一番後ろに並ばせるなどパナルティを課すことはできます。
どうしてそれをやらないのかというと、それをしてしまうと徹夜組の暴動や混乱が生じてしまうからなんだとか。
自ら徹夜を禁止しながらも、ルールを破って徹夜している側を養護する発言には驚きを隠せません。
正直者がバカを見る世の中でいいのか？
こうなると不公平感が蔓延するのは当然です。
規則に従って始発電車で来ているにもかかわらず、すでにそこには列をなした大群が待っているのです。
欲しいと思っていた戦利品を手に入れることもできず、泣く泣く諦めるか、もしくは悪質な転売ヤーの養分となってしまうのか、いずれにしても正直者がバカを見る今の状態は報知しておくわけにはいかないと思うのです。
運営側はペナルティを課してはどうか？
徹夜組にはやはりペナルティがあって然るべきではないでしょうか？
電車始発までに並んでいる人たちは列の一番最後に回すとか、どこか別の場所で待機させて時間差で入場させるとか、いずれにしても運営側が強硬手段に出ない限りこの悪質な習慣が無くなることはないでしょう。
2020年ゴールデンウィーク開催はチャンス
これまでコミケは真夏と真冬の年2回開催でした。
もしこの時に徹夜組を列の最後尾に回すなどの措置を取ると、体調不良で倒れる徹夜組がいる可能性は否めませんでした。
ところが2020年のコミケは何十年ぶりかのゴールデンウィーク開催。
気候も穏やかな時期です。
この時であれば徹夜組がさらに長時間待たされることになったとしても体調への影響はほぼないと見て間違いないでしょう。
ここで運営側の本気を見せておき、しつこく徹夜すると真夏／真冬でも強制的に待たされるリスクを記憶に植え付けておけばかなりいい方向に進むのではないかと思います。
2020年が過ぎると特別なイベントがない限りコミケは通常の夏・冬開催に戻ります。
やはりゴールデンウィークのタイミングが徹夜組を解散させる大きなチャンスではないでしょうか。
