開催が危ぶまれていた2020年夏の『コミックマーケット98』について、夏ではなくゴールデンウィークに、東京ビッグサイトで開催されることが正式決定しました!
「2020年GW『DOUJIN JAPAN 2020(仮)・コミックマーケット98』開催のお知らせ」を公開しました。https://t.co/C1Hzgl9bby
— コミックマーケット準備会 (@comiketofficial)
2017年12月23日
コミケは1975年から始まり、いまや日本を代表するアニメ文化を世界に発信する情報の中心地ともいえるイベント。
その伝統を絶やすこと無く2020年も開催できることが決まり、嬉しい限りですね!
コミケの2020年問題
コミケが開催されるのは通常であれば東京ビッグサイトでした。
ところが2020年の東京オリンピックで国際放送センターとメインプレスセンターとして東京ビックサイトが使われることが決まり、その準備工事のために、なんと1年8ヶ月にもわたる長期間の利用制限がかかることになっています。
2019年4月から2020年11月まで、ビッグサイトの約7割を占める東展示棟が閉鎖され利用不可となります。
メディアセンターとして機能させるための工事、通信関連の工事とテストにかける期間、原状回復などのために長期間使用制限がかかるということ。
さらに、残された西展示棟、南展示棟(2019年6月建築完了)も2020年5月6日から9月までは閉鎖され、完全に施設が使えなくなります。
ビッグサイトでは毎日休むことなくひっきりなしに何かしらのイベントが開催されているため、オリンピックのせいで会場を使えないことによる経済損失が大きすぎると問題になっていました。
仮設展示棟が建設されることが決まっていますが、2020年7月15日から同年9月9日の間はオリンピックのせいで使うことができません。
そんなこともあり、毎年お盆の時期に開催していたコミケをいつどこで開くんだ!という問題が議論されていたのです。
そしてこの度、夏ではなくゴールデンウィークに前倒してコミケC98が東京ビッグサイトで開催されることが正式決定したというわけです!
2020年のコミケは複数団体による合同開催
しかし、従来ゴールデンウィークのコミケでは『博麗神社社務所』や『SUPER COMIC CITY』『COMITIA』など、3日〜5日連続でアニメ/コミックの同人イベントが開催されています。
そこで2020年のコミケは、
- コミックマーケット準備会
- 赤ブーブー通信社
- COMIC1準備会
- コミティア実行委員会
- スタジオYOU
- 博麗神社社務所
- character1 JAPAN
の各団体等が合同で『DOUJIN JAPAN2020(仮)』と題したプロジェクトの一環として開催されることが決まりました。
さすがに世界的に有名なコミケとはいえども、他のアニメ/コミックイベントを押しのけてまでの開催は無理があるといえます。
東京ビッグサイトを利用する全ての団体がオリンピックによる会場制限の問題の影響を受けることになるため、ここはお互いに協力し、これまでとは異なる空間を創出することで、日本独自のサブカルチャーを結集して情報発信していくことが狙いです。
しかし、この『DOUJIN JAPAN2020(仮)』はゴールデンウィーク中の東京だけではありません。
日本全国の同人誌即売会等とも連携し、開催に関わる企業・団体にも協力を依頼しつつ、2019年~2020年の期間、日本中で同人誌文化、マンガ・アニメ・ゲームのファン活動をさらに盛り上げるための壮大なプロジェクトとなる予定です。
今後はますます目が離せなくなりますね!
オリンピック中のコミケも安心
ひとまずオリンピック開催期間中のコミケ開催問題についてはなんとか解決しましたね。
開催時期が近づいてくれば新しい情報が出てきますので、またそのときにお届けします!